脱サラ農業・定年後田舎で自給自足が失敗する本当の理由

まず脱サラして医師になろうとか定年後弁護士になろうとかいう人はまずいません。専門職だと判っているのと頭いいイメージだからだと思います。

ですが農業は家が農業じゃなかったひとほど簡単に考えてチャレンジしようとします。結論からいうと農業は経験が大事な専門職になるので脱サラダ定年後では遅く、遅くても25歳までには実家の田植え稲刈り経験程度は最低限あるなどそれくらいの慣れは欲しいものです。


失敗する要因としては

縁もゆかりもない地で頑張ろうとする。これが○○さんとこのせがれや孫だったりするだけで大違いなのに縁故の重要性を理解しないで田舎者は冷たいなどと相手が一方的に悪いことにする。
私は今も今までも縁もゆかりもない田舎でアパート生活してるけど優しくしてもらえる訳がないのは認識しています。だからといって冷たくされたこともないので問題がおきるのはその人にも問題があるんだと思います。

田畑をただで借りているのにお礼を出来ない(ただでもその田畑でとれたものを持ち主がお願いしてきたらその都度渡すなど金銭以外のお礼は当たり前)

作物を貰えるのは当然と思いお礼をしない(基本的には物々交換か車屋さんなら簡単な修理を今度はただでやるとかもちつ持たれずが必要)

素人なのに鉄腕ダッ○ュなんかで見た古来からの伝統的なやり方や農薬を使わないやり方に拘る(現役の人達も緊急時に応用にすべく知識経験としては知ってるが基本的に効率がよい機械化された現代農業等を行うことが多い、また農薬を使わない野菜は農協等では断られるため少数派)
TOKIOさんは農業で利益は出してませんからダンスしてる事務所所属アイドルと何ら変わりません。カメラ前のパフォーマンスを事業として真似出来ると思うのが間違いです。


素人なのにコスパ悪い野菜果物に手を出す(穀物も簡単ではないけど保管がきくためまめな収穫は少なくとも必要ないし機械化に頼れるため難易度は比較的低いほう)

必ず給与がある労働者だったせいか事業主として利益を出す視点を忘れがちで生活できるレベルの黒字を出せない

親か祖父母が農家ではなかったからこそ大変さや経験がいることを理解せず安易にやろうとする←ここが一番問題。(親や祖父母がやってて最初から継がない場合は再度農業をやろうとしないです。知識や経験があるひとこそ長年離れてたら出来ないのがわかってるからやらないのです。)

農家のおっちゃんにはサラリーマンは無理だと思ってるけど、サラリーマンは農業のおっちゃんになれると思ってる。←実際は基本的にどちらも無理。
会社員だけどゴールデンウィークは実家の田植えとか農業だけど冬場は他職バイトならあるどね。
うちのパパも大工バイトしてたから木材の小屋は自分で建ててたけど鉄筋の本格的作業倉庫は業者に建てて貰ってた、当たり前だけど専門的なことを素人がやろうとして出来るのは一握りの天才だけという事実をわからない人が脱サラダ農業を始めます。


業種に関わらず50過ぎて新しい業界でやってけると思うのがそもそも間違い(出来る天才がいても一握りの例外)


以上。

それでも50過ぎて酪農組合職員から農業に転職成功したパパの知り合いがいるけど農業やりだしてからパパに相談は欠かさなかった。
専門家のアドバイスを受け入れる姿勢があり、自分が簡単に出来ると思わないひとだけがうまく起動に乗せれるのかもしれない、おっと、その成功者も実は元々農家のせがれだったことは内緒です。

簡単にいうと実は畑持ってるか等の条件が医者よりも難しく一代で簡単に慣れる職業ではありません。でもみんな馬鹿にしてなりたがらない職業だったし参入条件が厳しくても問題ないよね。