花王不買運動が意味なかった理由の本質

いくつかあるだろうけど本質は感情的になり資本主義(新自由主義)や株式会社やテレビのシステムを忘れていたからです。

まず資本主義は極端にいえば金が全てで儲かりさえすれば正義で、花王で言えば反日の人にも親日のひとにも最終的にはアフリカでも宇宙人相手でも洗剤や歯みがき粉が売れて利益が出ればいいのです。客の思想はどうでもいいし誰が客でもいいはずです。
ようは八つ当たりの他先として花王が対象になったことがそもそも失敗のひとつでもあります。

どういうことかといいますと
(話題になったタックスヘイブン多国籍企業の概念があればわかりやすいと思いますが企業発祥国に本社を置かずに法人税が安い国に本社を移転など、商売人はそろばんを弾くプロであり何処の国の味方でもなく愛国心など利益を生まないものに興味がないし、だからこそ規模が大きい会社になれたわけです。

政治思想を表明する企業は必ず何処かに対しマイナスになる意見なため摩擦を産みやすく一部から熱い支持があっても国をまたぐほど大きくなれません。視点を変えれば何処かを特別贔屓する愛情という優しい人間の心を失ってないとも言えるのかもしれません。)


幕末の頃なんとかグラバー?とかいうイギリス人だか商社が倒幕側だけでなく本当は幕府側にも支援をしたかったとかナントカの話があるのですが(幕末の歴史は興味がないので適当ですが)

これこそ真の商売人です。主義主張など持たず目先の利益確保。儲けさえ出れば極東の島国の政治や民がどうなろうが知ったこっちゃないしイギリス人の誇りや将来恨まれたとしてもどうでもいいんです、はい。

よくセミナー主宰みたいな人や消費者の立場でしかないうえ商売やったことない人がお客さんは大切にしないと長期的に信頼をなくし客離れを起こし売上が下がるなどと自分に都合がいい綺麗事や精神論を述べますが

私から言わせてもらえば買うかわからない来店者の長期的な信頼などというまやかしに振り回され目先の利益を確保出来ない奴はおそらく半年後も利益は出せないし下手したら1年後には会社ごと存在してないと思います。
と言うわけでちょっとググったらグラバーがいた会社ジャーディン・マセソンは現在も続いているようです。企業が存続していくには目先の利益の積み重ねがいかに大切なのが良く分かる事例のひとつですね。


話は戻ってもうひとつの失敗した理由はおそらくスポンサーはCMを入れる入れない程度の口出しは出来ても番組内容に口出しはできないこと。また、番組内容に口出しできるとしたらテレビ局上層部かつ筆頭株主くらいしかいないこと。これらを考えなかったことと、

調べるのも面倒なので調べませんがそもそも花王不買の提案をしたのが某国人の可能性もあるのに感情に身を任せて何処の誰ともわからないような人物が言い出した目的がよくわからない効力のないような作戦に乗っかったこと。

あと最後に実際はテレビをやめられなかったのではないか?ということです。最近じゃテレビの内容が気に入らない場合は不買運動は曖昧だから電話抗議するという何だかズレた話を見たことがありますが、
結局テレビを見るのをやめられないのでは視聴率は下がらず内容をチェックされ続けることでネット等で話題になり続けテレビ局は痛くも痒くもないどころか美味しいことだらけなのでは…?単純接触効果といってよく見聞きするものは好きになるので花王もテレビ局も不買運動民により無料で散々名前が宣伝されまくったのでした。

見ないことに意味があるのに見てなおかつ自分たち好みに内容を変えさせようとしてることがズレてるのです。

そしてそろそろ反日親日だー中韓がー左右がーという視点だけでは煽られて感情に身を任せ色々なものを見失うし(元境界例の私が言うんだから間違いありません)、
資本主義のシステムや多国籍企業が政治を企業活動に有利に改変することに比べたら影響力はかなり少ないし小さいことに気づいたほうがいいでしょう。

商売という経済活動は規制が緩和され過ぎて国や政治思想を越えるほど規模が大きくなり過ぎてしまったのです。良いか悪いかは『価値判断』だから別としてね。価値判断は感情を増幅させ冷静な思考を失わせます。