今社会で起きてる色々な問題の答えのひとつ『もうひとつのネズミの楽園実験』

『ネズミの楽園実験』だと薬物依存の研究が有名ですが、今回はジョンカルフーンさんという方のほうのネズミの楽園実験です
多分一番詳しいものは こば心療医院 身も蓋もない精神医学の話〜寝椅子の下
第一部 心の進化論 コーヒーブレイク のところで読めます
他サイトや本では密度問題とか学術的な考察で済まされてるんですが、この問題の本質は一度、面積に対して人口が増えすぎたところにいた個体が助け出されて普通のネズミに混じっても関わろうとせずに病んだまま引きこもりだったところだと思うんです、私は。

実験のネズミ社会は今の日本社会に瓜二つです。(日本というか先進国全体)
過密地域と過疎地域、少子高齢化、同時団体行動、メスのオス化、不妊、子を虐待、引きこもり、その他もろもろは長いので省きますが、

一度このネズミの社会を生きたならば心の病みが回復することはない?
疾患定義そのものが変わり診断基準が引き下げられ、50年以上昔の精神病は生涯引きずるものではなかったという『精神科治療薬の真実』という本と若干リンクしてしまうんです、内容が恐ろしく捨ててしまいましたが。疾患定義が変えられたのでなく、社会のあり方が変わって攻撃的で利己的な個体がどんどん増えてるだけかもしれません。境界例の私より境界例らしい人達が沢山いますし…リアルでも。

抗精神薬の影響だけでなく実質他種の天敵なしの意味で楽園社会に生きているからかもしれません。
(インセル博士というアメリカ精神医学会の中枢人物も統合失調症の長期維持療法は回復に役立たないといいきっています、一定期間は必須なのは私も賛成ですが生涯は必要ないと思った。薬物治療が発達した先進国で治りが悪いのは、医学的なことでなく環境がネズミと同じ楽園時代を経てるうえ、一度投薬されると半永久的に投薬され続けられるからではないかと。)

増え過ぎた個体群は減るが絶滅はしないとしても、一度過密地域になってしまうとメンタルが健康な個体群ではなくなってしまい、その国は病んだまま滅ぶことも出来ずに生き地獄を生き続けるのかもしれません。もうなってるのかもしれません。
今社会で問題になってることは個人の心の問題の域を越えてて本来社会のあり方を問い直すべきところが個人に押し付けられ過ぎるからこそ、生き抜くためにますます利己的で攻撃的になる個体が増えるだけかもしれません。

多産多死型のアフリカなどのほうが希望的な気がします。何てったって人類発症の地での人種ということは基本形ということですから。
機械や家電も機能がシンプルなもののほうが壊れにくく長持ちしますよね。

まぁ私は基本的には人類は全て滅亡してほしい派ですが、もう少し息がつまる社会が改善されたら続いて欲しいとも思っています。