Histeric blueの良さを勝手に長々と解説・Part1

hakumaigasuki2016-02-16

今から17年?位前にデビューしたHisteric blue。
「春〜spring〜」の一発屋か誰だよって認識が多いと思いますが、曲を長年聴いてきた私の思い入れを勝手に書いていきます。

彼女達がデビューした時期はJUDY AND MARYが休業時期に入った時期で雰囲気が似ておりプロデューサーも同じなため散々パクりと叩かれましたが、路線が大分違います。

今でこそ若々しい容姿を持ち上げられてファンが沢山いるYUKIもデビュー当時はJUDY AND MARYのメンバーの1人が熱狂的ファンがいたグループにいたため「ブス」と散々叩かれていました。(当時手元にあったJUDY AND MARYのアルバム解説より)
イッテQの手越さんが言うように叩かれるのは関心がある証拠なのかもしれません。

まずYUKIの方が声が高く可愛い歌い方に偏っていますが、Tamaの方が少し声が低いものの曲調により声色や歌い方を変えていきます。

そして私が思うヒスブル最大の売りは「アップテンポな曲調にたくやが書く重くて女々しい歌詞」これは恋愛で悩んだときに当てはまるような状況の歌詞がわんさかあります。

だけど、「アップテンポな曲調」があるためバラードで重く女々しい歌詞よりは気軽に繰り返し聴けて、共感できる歌詞というとこがポイントです。ゴールデンボンバーさんの「女々しくて」とかもこの感じに近いかもしれないですね。

そして曲には公式でないもののテーマ性や物語があります。例えばファンの中で評価が高かった3rdアルバム収録「好奇心」は「あなたの大事な人が私じゃないとしても〜」という歌詞から不倫又はセカンド扱い恋愛の状況が連想されます。
辛い恋に悩む人間が恋バナを安易に人に話すのは出来ないかもしれませんが、この曲が支えてくれるかもしれません。

5thアルバム「夕べのキス」は「ずっと若いと思ってた私達いつの間に変わって(中略)これ以上待たせるつもり」これは長年付き合ったのに結婚に至らないため悩む女性心を的確に表現していると思います。少なくとも私はそう感じました。
サビ以外ではBメロ付近で「気づかいのようなフリでペラペラな優しさは誰でもくれる」そうなんです。表面上の優しさが欲しいわけじゃないですからね。

「カクテル」には「5年前心の底から欲しかったあなたの子供に私の面影はない」一見中絶のこと?かと思いそうですが
「子供を作りたいと思うほど好きだった相手の子供に自分の面影がない」つまり単に好きな人は別の人と結婚してしまった状況なのかもしれませんがこれは誰にでも起こり得る辛い状況です。
「私が好きになった位の人だからあなたが選んだ彼女はきっと素敵」別れると相手を悪者扱いする傾向が統計的に高い女性には書けない、たくやにしか書けない歌詞だと思います。
最後の「1年をこんなに早く感じるのに一生をどんなにうまく生きれるでしょう」は恋愛に留まらない、有限の人生に繋がっていきます。

若いときには響かなかった歌詞が年齢を重ねるごとに「うんうん、わかるわかる」となっていきます。ただの暗いバラードだと気が滅入るため繰り返し聴かないかもしれないですが、アップテンポな曲調が重くて女々しい歌詞を緩和させて

気分転換にもなりつつ、共感的な歌詞という組み合わせは噛むほどに味がでるスルメのような曲が多いと思います。

ギターの方については残念で彼のしたことは許されないことでしたが、この方が居なければ世に出る事もなかったかもしれないし、私はヒスブルを知れなかったのでデビューのきっかけを作ってくれたこと自体はありがたいと思います。

イタズラなkiss」サントラとしてCDを出しTamaとたくやがまたグループを結成しましたが、何かが足りません。それはギタリストでなく「若いときの勢い」が減ってしまったように感じます。かなり時間が空いてるので仕方ないですね。

でもたくやとTamaの揃った新作が世に出て古参ファンとしては嬉しい限りです。