「くるみと七人のこびとたち」

高校の時、中学からの友達が漫画売るというので(50冊以上で自宅来てくれるとか) バイトばっかで読んでないしと手持ち漫画全て渡してしまった。

「くるみと七人のこびとたち」だけはかなり後悔してて、再発行がない?講談社コミックなため後悔し続けた。ガラケーに戻したらAmazonダウンロード販売になってて、ますますへこむ、が、中古書籍がバラバラで買えば全巻同時に入手出来ると知り、Amazonで購入し到着まち。(以前は1巻分だけ欠けてたりした)

一言でいうとふしぎ遊戯みたいに本の中を冒険しながら壊れた童話を直すストーリー。だが最後は記憶さえも消されてしまう、記憶が消えても、感情だけはついてくるようで、本の中の好きになった相手に涙を流す。

小学生で読み、子供向けなかよしに掲載されてた作品だったがファンタジー要素が強いのにラストは「規約は変えられない現実は甘くない、でも記憶がなくても…」みたいな終わりかたが他の漫画と違い印象に残っている。

この作家さんは「アルバイトKids Go」「せりなリニューアル」なども好きだった。だらだらマンネリ連載せず、だが面白いしラストも上手な中堅漫画家と言ったところ。作風が変わってしまって今はどうしてるか不明。

なかよしは妹で私はりぼん読んでたんだけどりぼんの方は強く印象に残った漫画が正直ない。「姫ちゃんのリボン」は好きだったけど、特例ばかり認められるハッピーエンドなんだよね。子供にはそれでいいと思うんだけど、その時だけで終わりって感じかな。内容も変身という魔女っ子的で子供向けで大人になってからまた読みたくなる感じではないというか。

大人になった今も思い出すのはくるみの「頑張った見返りは記憶も消されて…感情だけ動く」これが現実に近く童話絡みのファンタジー漫画とのコントラストが本当に凄いと思う。

幼児時代も小学4年生までも放置児で汚く友人もいなく休み時間は図書室でイソップ寓話なんかを読んでいたためかこういう楽しいだけではない話に惹かれた。
人魚姫あたりは子供向けではないような気がするが「恋は盲目」ということが描かれていたのではないかと思う。(確かイソップじゃなかったから教訓はない気がするけど…ハッピーエンドはありふれていて印象から消えてしまいがちで、強く惹かれ記憶に残る話になりにくかった) 早く読みたい。