統合失調症についてもう一度考える

再三書いてますが、私の従姉妹のひとりは親族内初出の統合失調症です。ここからは書くつもりなかったですが、「統合失調症の娘を殺害」ニュースを見て書く気になりました。
従姉妹が数年前自死を試み自宅放火し祖母のみが亡くなりました。従姉妹は即入院し現在は病院併設施設にいます。簡単に統合失調症怖いでは終わりません、問題の本質はそこではない。

火事で亡くなった祖母はきつい境界例で、抑圧の防衛機制が強い伯母は解離性遁走(俗に言うここは何処私は誰状態)や異常がないのに手足が動かなくなる(精神医学の本来の意味でのヒステリー)こともありましたか、祖母が亡くなってからはそういうこともなくなりました。通常境界の親族には統合失調症は少ないのですが、重症境界だと統合失調症と見分けはつきません(治癒前のリネハンなど)し、今となっては彼女が何の病なのかはっきりしません。病名なんてわかったところで役に立ちませんし。問題の本質はここでもない。

私は書籍クレイジーライクアメリカのように統合失調症を神からの試練と捉えていた国ならば治りや患者に対する風当たりも違うと思います。その国では神からの試練を乗り越えている者として尊敬の眼差しさえあったそうです、アメリカ商業精神医学が入ってくるまでの話ですがね…。アメリカは既に新自由主義という名のヤクザでしかないと思います。自分がもし統合失調症だったらどちらの価値観の国で生まれたいかは明白じゃないでしょうかね。病気になってから、健常者でさえ息苦しい今の日本やアメリカで過ごしたいと思いますか?

問題の本質はここです「治せない統合失調症という烙印を与えドパミン遮断薬漬けで大人しくする現在の対処法」がおかしい。しかも全員が効いて大人しくなるわけではないんですよ。陰性症状の結果として大人しいだけの場合も薬が効いたと判断されてるかもしれません。陽性症状は比較的早く治まりますし、陽性症状がいきなり派手に出た人が治療薬でグンと良くなるだけなんです。抑うつを伴う陰性症状が長引く統合失調症は実質対処法がないです。(あるにはあるけど保険診療自由診療共に日本では受けれない)

少なくとも自分の指定する病気にかかったら希望者は安楽死させる制度などを整備すべき。その他は日本だと施設か病院になってしまうのかな。地域社会での共存嫌って人が大半だからなぁ。

ドパミン遮断薬は長期的には回復の役に立たないと精神医学界中枢トーマスインセル博士が述べています。(+だから新しい薬つくるべきって意見は製薬会社関連本読んだから賛同出来ない)短期間にも別に回復するわけじゃなく、幻覚が気にならなくなるだけとかその程度で非定型精神薬も陰性症状には効きません。

ヒーリー精神科治療薬ガイドにも薬を飲めば確かに再発も少ないが同時に結婚や就業も少なくなり、寿命は平均して20年早まると書いてあります。(セロクエル等は血糖値に影響しいくら運動しても糖尿などにかかりやすくなる)つまり、周りの意思で投薬されるのは大人しく過ごして早く○ねって言われてるのと何ら変わりない訳です。私はもし統合失調症にかかったなら尊厳を保ったまま安楽死がいいけど、従姉妹には生きてて欲しい。伯父伯母は預けっぱではなく許された月一の面会に必ず行きますし。

ところでアインシュタインの息子が統合失調症なのは皆さん知ってますか?統合失調症は人類が人類になったころ突然変異で遺伝子に変化が起きてその統合失調症と創造性は裏表一体切り離せないから人類は発展してきたわけです。(まぁ科学的根拠なしと批判された「天才と分裂病の〜」本ですが一理あるかと)
今いる統合失調症とその親族を排除しても、初出統合失調症は出続けますよ。100%遺伝の病ではない限り無駄です。100%遺伝と言い切るには一卵性双生児1500組は2人とも発病するくらいでないと100%遺伝とは言えないのです。(主治医より)
統合失調症は遺伝する確率は諸説ありますが50〜80%くらいだそうです(主治医より)私が調べたやつは両親共に統合失調症で46%、一卵性双生児が発症した場合残りが発症する率は48%で、それらが最大値でした(何の本か失念した)これではコインの裏が出る確率と何ら変わらず役に立ちません。

バカと天才は紙一重…研究者の間では精神病患者も天才も凡人とは違う考え方をする点で同じだと捉えられてて統計も出ています。
頭であれ容姿であれ普通・平凡・平均値というのは実はかけがえのない幸せと安心安全なんです。結局、何かしら突出する部分があるからこそ良く目立つこともあれば、悪目立ちするわけですからね。さかなくんは統合失調症じゃないですが、魚好きな性格を、みんながみんな良い方に生かせるわけではないんです。さかなくんは凄いけど。


だって聖徳太子の時代にライト兄弟【国が違うとかは考えず】が出て来て「俺ら空飛ぶんだぜ」っていってたら普通にマジキチ扱いでしょ?
原始時代にエジソンが現れて「みて俺の発明した電話凄くね?使いたかったら肉よこせ」って言ったらエジソンフルボッコどころか夕食のおかずにされかねないし。
天才が天才になったのも、精神病が精神病になったのも、生まれる時代や国や環境や夕食のおかずなど一見関係ないようなことも関係し、ほんの少しパズルのピースがずれただけじゃないでしょうかね。
アドルフヒトラールネサンス期に産まれてたら無名画家の1人だったまま生涯を終えたかもしれない。ベートーベンも原始時代に生まれてたら後世に名を残せない。

ちなみに精神疾患の暴力事件を起こす確率順位一位はアル中または薬中、二位境界含む人格障害、三位が統合失調症です。気を付けるなら見た目でもヤバいとわかるアル中や薬中から逃げないと意味ないと思います。
ちなみに統合失調症の暴力の割合は一般人より少なかったはずです。(ソースは身も蓋もない精神医学の話〜寝椅子の下)そもそも陰性症状が強過ぎると身体を動かすことすらも出来ませんから当たり前ですね。もちろん病前の元々の性格にも左右されます。