ディスチミア親和型「非定型うつ」という治らない烙印の罠

はじめにメランコリー親和型の定型うつの方は違いますので誤解なさらないようお願いします

パニック障害の権威である貝谷久宣「非定型うつ」に関連する数冊の本は、これは9割がた普通に境界性パーソナリティー障害です。

少なくとも非定型うつという概念は忘れ去られていたくらい殆ど少ない概念を持ち出し、境界性を病院へ導き治療の橋渡しになったのが著者の最大の功績でそれ以上でもそれ以下でもない。

本に出てくるブプロピオンは覚醒剤と化学式がほぼ同一かつ、既に日本では禁煙補助薬はバレニクリンが認可されてるので日本では治験が終わったはずなのに認可されないでしょう。こんなリタリンの二の舞になりかねない薬を認可したら厚労省は学習能力がないと公言するようなものですし。(ブプロピオンはアメリカでは抗うつ薬又は禁煙補助薬)

症状から始まり薬や治療に至るまで境界と92%近く同じ薬の概念で本を出したかったんでしょうね。お金のためと境界を病院に繋ぐ為か?
本来の「非定型うつ病」の診断基準とかけ離れ過ぎていてこれらの本は無意味かと。

商業主義の波は医療化という形でも迫ってきています。行き過ぎた新自由主義は病の概念や症状まで変えてしまいます(グレイシーライクアメリカ、心の病の流行と精神科治療薬の真実、正常を救え、場末P科医のブログあたり参照)

自己啓発の根性精神論を心理学と銘打ってしまうアドラー思想も危険そう。少なくとも偏った思想で柔軟性を失わせる本だと思うし、

あの手の逆転の発想的極論ならぐでたまのネガポジ何とか本のほうがよほど害がない